1:まとめらいぶ:2017/01/25(水) 10:06:04.92ID:CAP_USER.net
なぜパイオニアがUSB型の音質向上製品を開発?
Bonnes NotesシリーズのDRESSINGという製品、プレスリリースを見ると3機種が発表
されていますが、まずはこれが開発された背景を教えてください。野尻(以下敬称略):音楽
メディアもCDからダウンロードして再生するという時代に変化してきています。SACD
プレーヤーを持っているような方でも、再生にはPCを使うというケースが増えてきて
いると思います。オーディオ機器ではなく、IT機器で音楽を楽しむという現象は一過性
のものではなく、今後これが定着し、ますます一般化していくと考えています。オーディオ
メーカーがもっと強く、ITのノウハウを十分備えていれば、それに対応した機材が多く
存在していたかもしれませんが、残念ながらそうはなっていません。一方でIT機器
メーカーは音質への対応は不十分であり、結果として、いい音で音楽を楽しむ
というのが難しくなってきているというのが現状です。そうした状況に
何か手を打てないだろうか、と考えていたのです。
実際いつごろから製品化を考えていたのですか?
野尻:「こうした状況は問題あるよね」と話をしていたのは5年以上前ですね。実際、社内では、
みんな個人のPC環境にさまざまな工夫を凝らして音への対策をしていました。もちろん、
趣味の範疇での話ではありますが。PCの中にはオーディオを意識した製品というのも
いくつかはありましたが、専用のオーディオアンプの世界から見ると、まだまだだと思って
はいました。もう一段上げられるはずだ、と。私自身はもともとA-717(1987年発売された
プリメインアンプ)などのアンプの開発などに携わってきたので、そこで培ってきたノウハウが
活用できると思っていたのです。ただ、パソコンそのものを改良するというのでは、
商品化しにくいため、手軽に実現するための手段としてUSB端子を活用できるだろう、と。
星野:USBを利用すれば、パソコンへ対応できるだけでなく、USB端子を持ったテレビなども
増えてきているからそうしたものにも使えるし、スマートフォンへ対応させることも可能なため、
活用範囲も広くなるのも製品化へ向けてのポイントではありました。1、2年前から商品化への
道筋は見えていたのですが、社内でなかなか企画が通らなかったんですよ。
社内で企画が通らないとは、どういう意味ですか?
野尻:「これで音が変わるわけがないだろう」と(笑)。やはりデジタル専門でやってきた人たち
だと、音を聴かずにダメ出ししてくるわけです。その人たちを納得させるのに時間がかかって
しまいました。でも、最終的にはみんな納得いくところまで持っていくことができ、製品化を
実現することができたのです。やや極端なまでに音を変える設定のものを用意して、
分かってもらったわけなんですよ。そうした経緯もあって、製品としては
4つのラインナップを用意しました。
プレスリリースでは3製品となっていましたが…?
野尻:そうですね。パイオニアから発売されるのは3製品です。具体的にはオーディオファンを
ターゲットとしたAPS-DR001(6,000円)というUSB端子に挿すだけで使えるタイプ、ハイエンド
ファンを対象としたAPS-DR002(2万円)、さらに上の超ハイエンドファンを対象にした
APS-DR003(10万円)のそれぞれ。このうちAPS-DR002とAPS-D003はUSB端子の
出力口を設けており、ケーブルが挿せるタイプになっています。
試聴してみた
(中略)
が、こちらも正直なところ、違いが分からなかったのは残念だった。ただ、多くの人たちが
絶賛しているのだから、環境によってはもっと大きな変化をもたらすケースがあるはずだと
思うが、効果があるかどうかは、PC環境やオーディオ環境、また聴く音楽や聴く人の
リスニング能力によって違いはありそうだ。
【AV Watch】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1040282.html
音楽之友社によるムックの
「オーディオ音質改善の極意」(価格2,700円)
の付録にも簡易版が採用された
Bonnes NotesシリーズのDRESSINGという製品、プレスリリースを見ると3機種が発表
されていますが、まずはこれが開発された背景を教えてください。野尻(以下敬称略):音楽
メディアもCDからダウンロードして再生するという時代に変化してきています。SACD
プレーヤーを持っているような方でも、再生にはPCを使うというケースが増えてきて
いると思います。オーディオ機器ではなく、IT機器で音楽を楽しむという現象は一過性
のものではなく、今後これが定着し、ますます一般化していくと考えています。オーディオ
メーカーがもっと強く、ITのノウハウを十分備えていれば、それに対応した機材が多く
存在していたかもしれませんが、残念ながらそうはなっていません。一方でIT機器
メーカーは音質への対応は不十分であり、結果として、いい音で音楽を楽しむ
というのが難しくなってきているというのが現状です。そうした状況に
何か手を打てないだろうか、と考えていたのです。
実際いつごろから製品化を考えていたのですか?
野尻:「こうした状況は問題あるよね」と話をしていたのは5年以上前ですね。実際、社内では、
みんな個人のPC環境にさまざまな工夫を凝らして音への対策をしていました。もちろん、
趣味の範疇での話ではありますが。PCの中にはオーディオを意識した製品というのも
いくつかはありましたが、専用のオーディオアンプの世界から見ると、まだまだだと思って
はいました。もう一段上げられるはずだ、と。私自身はもともとA-717(1987年発売された
プリメインアンプ)などのアンプの開発などに携わってきたので、そこで培ってきたノウハウが
活用できると思っていたのです。ただ、パソコンそのものを改良するというのでは、
商品化しにくいため、手軽に実現するための手段としてUSB端子を活用できるだろう、と。
星野:USBを利用すれば、パソコンへ対応できるだけでなく、USB端子を持ったテレビなども
増えてきているからそうしたものにも使えるし、スマートフォンへ対応させることも可能なため、
活用範囲も広くなるのも製品化へ向けてのポイントではありました。1、2年前から商品化への
道筋は見えていたのですが、社内でなかなか企画が通らなかったんですよ。
社内で企画が通らないとは、どういう意味ですか?
野尻:「これで音が変わるわけがないだろう」と(笑)。やはりデジタル専門でやってきた人たち
だと、音を聴かずにダメ出ししてくるわけです。その人たちを納得させるのに時間がかかって
しまいました。でも、最終的にはみんな納得いくところまで持っていくことができ、製品化を
実現することができたのです。やや極端なまでに音を変える設定のものを用意して、
分かってもらったわけなんですよ。そうした経緯もあって、製品としては
4つのラインナップを用意しました。
プレスリリースでは3製品となっていましたが…?
野尻:そうですね。パイオニアから発売されるのは3製品です。具体的にはオーディオファンを
ターゲットとしたAPS-DR001(6,000円)というUSB端子に挿すだけで使えるタイプ、ハイエンド
ファンを対象としたAPS-DR002(2万円)、さらに上の超ハイエンドファンを対象にした
APS-DR003(10万円)のそれぞれ。このうちAPS-DR002とAPS-D003はUSB端子の
出力口を設けており、ケーブルが挿せるタイプになっています。
試聴してみた
(中略)
が、こちらも正直なところ、違いが分からなかったのは残念だった。ただ、多くの人たちが
絶賛しているのだから、環境によってはもっと大きな変化をもたらすケースがあるはずだと
思うが、効果があるかどうかは、PC環境やオーディオ環境、また聴く音楽や聴く人の
リスニング能力によって違いはありそうだ。
【AV Watch】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1040282.html
音楽之友社によるムックの
「オーディオ音質改善の極意」(価格2,700円)
の付録にも簡易版が採用された