1:まとめらいぶ:2017/12/24(日) 20:53:26.18ID:CAP_USER.net
「カフェ経営」に憧れる5つの理由
長年、「人生80年時代」と言われてきたが、最近は「人生設計100年」と言われる。
会社員の定年が60歳から65歳に伸びても、いつのまにか、ゴールが20年遠ざかった。
年金も当てにできず、「悠々自適」は大半の人にとって無縁の世界だ。
そんな時代性を反映して、早めに人生のステージ(舞台)を移り、好きなことを仕事に
したい意識が高まっている。その代表例の1つが「カフェの起業」だ。拙著『20年
続く人気カフェづくりの本 茨城・勝田の名店「サザコーヒー」に学ぶ』でも詳しく
解説しているが、カフェ起業の動機は、次の5つに集約されるだろう。
(1)もともとコーヒーやドリンクが好きで、いろんな店に行っていた
(2)人と会うことも、話すことも好きなので、それらを生かせる仕事をしたい
(3)会社員として勤めるのではなく、自分の思いを反映した“城”を持ちたい
(4)店や仕事を通じて、何らかの形で自分を「表現」したい
(5)カフェやレストランに(社員やアルバイトで)勤めて、飲食の奥深さに目覚めた
上記(4)以外の理由は、昔も今も変わらない。たとえば昭和時代には、男性経営者
(マスター)や、女性経営者(ママ)が切り盛りする個人経営の喫茶店(個人店)が人気
だった。男性は、コーヒー好きが高じて店を出した例や、“のれん分け”で独立した
例も多い。女性の場合は、夫や周囲の人に勧められて店を出した例が目立った。
今より資金が少なくても開業できた時代だ。取材では、当時を知る業界関係者から
「昭和時代の2度にわたる“石油ショック”で、勤め先の経営が傾いたのを機に独立
した人も多かった」という話も聞いた。
昭和時代の「喫茶店」が「カフェ」(※)となり、「マスター」や「ママ」が
「オーナー」や「バリスタ」や「パティシエ」に変わっても、起業の動機は
あまり変わらない。
※筆者はカフェ取材を始めた約10年前、「喫茶店」と「カフェ」の違いを調べ、
関係者に聞き続けた。結論は「ほぼ同じ」「店主の好み」「カフェのほうが
現代的なイメージ」だった。これは今も変わらない。
昔と今とで違うのは、修業年数だろう。前述した“のれん分け”は、オーナーの店で
15年や20年働いた従業員が認められて、同じ店名や別の店名の店を出すという例だ。
それが「徒弟制度」がほぼ崩壊した現在は、数年程度で独立する例も多い。インター
ネットの浸透で、世界中の情報が安く手に入るようになったのも、それに拍車をかけた。
ただし飲食店は開業も多いが廃業も多く、“多産多死の業態”だ。カフェに関しては
裏づけとなる調査データがないが、業界では「3年持つ店は半数」ともいわれる。
「新規開業パネル調査」(2011~2015年。日本政策金融公庫調べ)によれば、
飲食店・宿泊業の廃業率は18.9%となっており、全業種平均(10.2%)に比べて
倍近い。同調査は、ホテルや旅館など宿泊業(調査時期的に“民泊”例は少ない)
を含む数字だが、実質は数の多い飲食業を反映した数字といえそうだ。
■早期「閉店」に追い込まれる共通項
開業して数年で廃業に追い込まれる理由を2つ挙げてみたい。
(1)「自分の城」の理想形にこだわりすぎる
(2)「収支計画」や「採算管理」が甘い
(1)は「ロマン」、(2)は「ソロバン」の話だ。具体的に考えてみよう。
【Yahoo! ニュース】
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171224-00200982-toyo-bus_all
長年、「人生80年時代」と言われてきたが、最近は「人生設計100年」と言われる。
会社員の定年が60歳から65歳に伸びても、いつのまにか、ゴールが20年遠ざかった。
年金も当てにできず、「悠々自適」は大半の人にとって無縁の世界だ。
そんな時代性を反映して、早めに人生のステージ(舞台)を移り、好きなことを仕事に
したい意識が高まっている。その代表例の1つが「カフェの起業」だ。拙著『20年
続く人気カフェづくりの本 茨城・勝田の名店「サザコーヒー」に学ぶ』でも詳しく
解説しているが、カフェ起業の動機は、次の5つに集約されるだろう。
(1)もともとコーヒーやドリンクが好きで、いろんな店に行っていた
(2)人と会うことも、話すことも好きなので、それらを生かせる仕事をしたい
(3)会社員として勤めるのではなく、自分の思いを反映した“城”を持ちたい
(4)店や仕事を通じて、何らかの形で自分を「表現」したい
(5)カフェやレストランに(社員やアルバイトで)勤めて、飲食の奥深さに目覚めた
上記(4)以外の理由は、昔も今も変わらない。たとえば昭和時代には、男性経営者
(マスター)や、女性経営者(ママ)が切り盛りする個人経営の喫茶店(個人店)が人気
だった。男性は、コーヒー好きが高じて店を出した例や、“のれん分け”で独立した
例も多い。女性の場合は、夫や周囲の人に勧められて店を出した例が目立った。
今より資金が少なくても開業できた時代だ。取材では、当時を知る業界関係者から
「昭和時代の2度にわたる“石油ショック”で、勤め先の経営が傾いたのを機に独立
した人も多かった」という話も聞いた。
昭和時代の「喫茶店」が「カフェ」(※)となり、「マスター」や「ママ」が
「オーナー」や「バリスタ」や「パティシエ」に変わっても、起業の動機は
あまり変わらない。
※筆者はカフェ取材を始めた約10年前、「喫茶店」と「カフェ」の違いを調べ、
関係者に聞き続けた。結論は「ほぼ同じ」「店主の好み」「カフェのほうが
現代的なイメージ」だった。これは今も変わらない。
昔と今とで違うのは、修業年数だろう。前述した“のれん分け”は、オーナーの店で
15年や20年働いた従業員が認められて、同じ店名や別の店名の店を出すという例だ。
それが「徒弟制度」がほぼ崩壊した現在は、数年程度で独立する例も多い。インター
ネットの浸透で、世界中の情報が安く手に入るようになったのも、それに拍車をかけた。
ただし飲食店は開業も多いが廃業も多く、“多産多死の業態”だ。カフェに関しては
裏づけとなる調査データがないが、業界では「3年持つ店は半数」ともいわれる。
「新規開業パネル調査」(2011~2015年。日本政策金融公庫調べ)によれば、
飲食店・宿泊業の廃業率は18.9%となっており、全業種平均(10.2%)に比べて
倍近い。同調査は、ホテルや旅館など宿泊業(調査時期的に“民泊”例は少ない)
を含む数字だが、実質は数の多い飲食業を反映した数字といえそうだ。
■早期「閉店」に追い込まれる共通項
開業して数年で廃業に追い込まれる理由を2つ挙げてみたい。
(1)「自分の城」の理想形にこだわりすぎる
(2)「収支計画」や「採算管理」が甘い
(1)は「ロマン」、(2)は「ソロバン」の話だ。具体的に考えてみよう。
【Yahoo! ニュース】
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171224-00200982-toyo-bus_all