1まとめらいぶ2016/02/17(水) 16:51:19.16ID:CAP_USER.net
【engadget】
 http://japanese.engadget.com/2016/02/17/5d-360tb-5/



英サウサンプトン大学の科学者が、
ほぼ永久にデータが消えない「5次元データーストレージ」を開発しました。

この5次元ストレージは、ガラスにフェムト秒レーザーでナノ
構造を書き込む技術を使ってデータを記録します。

記録したデータは読み出し専用となるものの、
最大360TBものデータを、ほぼ永久に保存できるとのこと。

サウサンプトン大学では2011年にフェムト秒レーザーを用いたナノ構造化
ガラスの製作に成功し、2013年には300KBのテキストデータを
5D 保存することにも成功していました。

今回の発表ではその記録容量を最大360TBにまで引き上げ、
「世界人権宣言」やニュートンが記した「光学」、「大憲章(マグナ・カルタ)」、
「欽定訳聖書」といった書物を実際に記録。

実用段階に入ってきたことをアピールしています。

5D保存の仕方を大雑把に説明すると、ガラス基材の中に 5マイクロメートル
間隔で重なる3層構造で、ナノサイズのドットに大きさや方向の変化を
加える事で5次元構造を構成します。

記録したデータはマイクロスコープとポラライザー
(偏光子)の組み合わせで読みだすことが可能です。



5次元ストレージは基材がガラスでできているため
耐久性が高く、保存環境を選びません。

大学によると約1000℃までの耐熱性があり、常温ならほぼ永久に、
さらに190℃の高温に晒したとしてもおよそ138億年もの
データ保持能力があるとのこと。

研究チームのピーター・カザンスキー教授は、

「将来の世代にまでデータを残せる技術を開発できたことに興奮している。
この技術は人類が得てきた全知識を、未来永劫にわたり残すことができるだろう」

とコメントしています。

なお、サウサンプトン大学はこのストレージ技術を商業利用すべく、
製造面でのパートナーを探しているとのこと。

ちなみにこの技術、ガラスに大量にデータを記録できるため、
開発段階からしばしば映画『スーパーマンII』の
メモリー・クリスタルに例えられています。
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