1:まとめらいぶ:2017/12/13(水) 20:33:40.52ID:CAP_USER.net
世界はもう気づいている
「もし私がいま10歳の日本人ならば……」
著名投資家のジム・ロジャーズ氏はそこまで言うと、少し考えるように間を置いた。
米国の投資情報ラジオ番組『Stansberry Investor Hour』に登場し、インタビュアー
から日本経済についての見解を聞かれた時のことだった。
ロジャーズ氏は少しの沈黙の後、意を決したかのように衝撃的な「答え」を語り出し
た。
「もし私がいま10歳の日本人ならば……。
そう、私は自分自身にAK-47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろ
う。
なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞
われるだろうからだ」
AK-47とは、『カラシニコフ』の名で知られる旧ソ連開発の自動小銃のこと。インタ
ビュアーは神妙な声色で、「とても興味深い答えだ」と応じたのである。
このラジオ番組が配信開始されたのは11月。インターネット上で誰でも視聴できるため、
気が付いた世界中のマーケット関係者の間でたちまち話題になっている。
日本経済はいま戦後2番目に長い好景気局面に突入し、日本株は史上初の16連騰を演じ
たばかり。市場関係者たちが日本株の活況に沸いているその最中、「不気味な提言」を
した真意はいったい何なのか。
ロジャーズ氏といえば、ジョージ・ソロス氏、ウォーレン・バフェット氏と並ぶ世界三
大投資家の一人として知られる。かつてソロス氏とともに手掛けた『クォンタム・ファ
ンド』では、10年で4000%という驚異的なパフォーマンスを残したことはいまも語り草。
75歳になったいまもシンガポールを拠点に活動し、最近ではミャンマー経済の隆盛に賭
けた投資で大儲けするなど、その一挙手一投足に注目が集まる。
今回本誌は、そんなロジャーズ氏への単独インタビューに成功。ロジャーズ氏はラジオ
番組での発言の真意から、日本経済の展望、現在の投資先までを率直に明かした。
「私はいま日本株を買い増している。ただ、日本の未来を楽観しているわけではない」
そう前置きしたうえでロジャーズ氏が語り出したのは、あまりに詳細でゾッとする日本
経済の「未来の年表」だった。
――あなたが「もし私がいま10歳の日本人ならば……」として語った番組が話題になっ
ています。
「まず言いたいのは、私は日本が大好きだということです。世界の国々の中でも大好き
な国の一つです。だから、日本が衰退していく姿を見たくないのです。私は死ぬまで大
好きな寿司を食べていたい。しかし、このままいけば私のそうした願いはかないそうに
ありません」
いまの50代以上はセーフ
――いま日本は景気拡大期間が戦後2番目に長い好景気局面で、日本株も約26年ぶりの
高値です。活況に沸いていますが。
「いま日本株が上昇しているのは、黒田東彦総裁が率いる日本銀行がジャブジャブに紙
幣を刷ったうえ、日本株や日本国債をたくさん買っているからにほかなりません。
紙幣が刷られると株価が上がるというのは市場の歴史が証明していることであり、ほぼ
あらゆる投資家たちがそのルールに忠実に行動しているまでです。
それに、日本株は1989年末につけた3万8915円よりまだ4割以上も低い。アメリカやヨ
ーロッパの株式市場が史上最高値に達しているのとくらべてまだ上昇余地があるとし
て、多くのマネーが日本株に流れ込んでいる。
このような状況は、日本の株を持っている私のような投資家には非常に好都合です。儲
けが得られますからね。だから、私自身は日本銀行に感謝しているし、日本の株を持っ
ている世界中の投資家たちも日本銀行に感謝していることでしょう。しかし、日本人に
とってはまったくいい状況とはいえない」
――どういうことですか。
「日本株はこれからも大きく上がるでしょう。私自身、数週間前に日本の株を買い足し
ました。日本銀行がいまの金融政策を続ける限り、私は日本の株を所有し続けるつもり
です。
しかし、この日本株の活況はあくまでも日本政府が人工的に株価を上げているに過ぎな
いという点が重要です。日本の景気にしても、異次元の金融緩和で円という通貨の価値
を切り下げたことで、一部の大手企業がその恩恵を得ているだけ。
そもそも円安になり、株価が上がったことで、日本人の生活や暮らしはよくなりました
か。答えは『NO』でしょう。
アベノミクスといわれる経済政策は、短期的に投資家や大企業を潤すだけ。アベノミク
スが非常に危険なのは、それが人工的に低金利の状況を作って、借金をしやすくしてい
ることです」
【週刊現代】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53747
「もし私がいま10歳の日本人ならば……」
著名投資家のジム・ロジャーズ氏はそこまで言うと、少し考えるように間を置いた。
米国の投資情報ラジオ番組『Stansberry Investor Hour』に登場し、インタビュアー
から日本経済についての見解を聞かれた時のことだった。
ロジャーズ氏は少しの沈黙の後、意を決したかのように衝撃的な「答え」を語り出し
た。
「もし私がいま10歳の日本人ならば……。
そう、私は自分自身にAK-47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろ
う。
なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞
われるだろうからだ」
AK-47とは、『カラシニコフ』の名で知られる旧ソ連開発の自動小銃のこと。インタ
ビュアーは神妙な声色で、「とても興味深い答えだ」と応じたのである。
このラジオ番組が配信開始されたのは11月。インターネット上で誰でも視聴できるため、
気が付いた世界中のマーケット関係者の間でたちまち話題になっている。
日本経済はいま戦後2番目に長い好景気局面に突入し、日本株は史上初の16連騰を演じ
たばかり。市場関係者たちが日本株の活況に沸いているその最中、「不気味な提言」を
した真意はいったい何なのか。
ロジャーズ氏といえば、ジョージ・ソロス氏、ウォーレン・バフェット氏と並ぶ世界三
大投資家の一人として知られる。かつてソロス氏とともに手掛けた『クォンタム・ファ
ンド』では、10年で4000%という驚異的なパフォーマンスを残したことはいまも語り草。
75歳になったいまもシンガポールを拠点に活動し、最近ではミャンマー経済の隆盛に賭
けた投資で大儲けするなど、その一挙手一投足に注目が集まる。
今回本誌は、そんなロジャーズ氏への単独インタビューに成功。ロジャーズ氏はラジオ
番組での発言の真意から、日本経済の展望、現在の投資先までを率直に明かした。
「私はいま日本株を買い増している。ただ、日本の未来を楽観しているわけではない」
そう前置きしたうえでロジャーズ氏が語り出したのは、あまりに詳細でゾッとする日本
経済の「未来の年表」だった。
――あなたが「もし私がいま10歳の日本人ならば……」として語った番組が話題になっ
ています。
「まず言いたいのは、私は日本が大好きだということです。世界の国々の中でも大好き
な国の一つです。だから、日本が衰退していく姿を見たくないのです。私は死ぬまで大
好きな寿司を食べていたい。しかし、このままいけば私のそうした願いはかないそうに
ありません」
いまの50代以上はセーフ
――いま日本は景気拡大期間が戦後2番目に長い好景気局面で、日本株も約26年ぶりの
高値です。活況に沸いていますが。
「いま日本株が上昇しているのは、黒田東彦総裁が率いる日本銀行がジャブジャブに紙
幣を刷ったうえ、日本株や日本国債をたくさん買っているからにほかなりません。
紙幣が刷られると株価が上がるというのは市場の歴史が証明していることであり、ほぼ
あらゆる投資家たちがそのルールに忠実に行動しているまでです。
それに、日本株は1989年末につけた3万8915円よりまだ4割以上も低い。アメリカやヨ
ーロッパの株式市場が史上最高値に達しているのとくらべてまだ上昇余地があるとし
て、多くのマネーが日本株に流れ込んでいる。
このような状況は、日本の株を持っている私のような投資家には非常に好都合です。儲
けが得られますからね。だから、私自身は日本銀行に感謝しているし、日本の株を持っ
ている世界中の投資家たちも日本銀行に感謝していることでしょう。しかし、日本人に
とってはまったくいい状況とはいえない」
――どういうことですか。
「日本株はこれからも大きく上がるでしょう。私自身、数週間前に日本の株を買い足し
ました。日本銀行がいまの金融政策を続ける限り、私は日本の株を所有し続けるつもり
です。
しかし、この日本株の活況はあくまでも日本政府が人工的に株価を上げているに過ぎな
いという点が重要です。日本の景気にしても、異次元の金融緩和で円という通貨の価値
を切り下げたことで、一部の大手企業がその恩恵を得ているだけ。
そもそも円安になり、株価が上がったことで、日本人の生活や暮らしはよくなりました
か。答えは『NO』でしょう。
アベノミクスといわれる経済政策は、短期的に投資家や大企業を潤すだけ。アベノミク
スが非常に危険なのは、それが人工的に低金利の状況を作って、借金をしやすくしてい
ることです」
【週刊現代】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53747