1まとめらいぶ2017/10/06(金) 14:56:42.94ID:CAP_USER.net


「未来の乗り物」としてのハイパーループ(真空に近いチューブの中をカプセル型の
乗り物がエアプッシュによって高速で移動する乗り物)を全世界に広める計画を持つ
ハイパーループ・ワン社(本社ロサンゼルス、ラスベガスに実験走行路線を建設)が、
昨年から募集していた「グローバル・チャレンジ」の勝者を発表した。

グローバル・チャレンジとはハイパーループ建設を世界各地の自治体と共同で行う
ことを前提に、具体的な路線、建設計画などの提出を求め、ハイパーループ・ワン側が
路線設置に適しているかどうかを審査、全世界で10の路線建設に乗り出すことを目的に
行われたもの。応募は全世界100以上の地域から行われ、15カ月に及ぶ精査が行われた。

 その結果選ばれたのは「シカゴーコロンバスーピッツバーグ」「デンバーープエブロ」
「マイアミーオーランド」「ダラスーヒューストン」(以上米国)「トロントーモント
リオール」(カナダ)「メキシコシティーグアダラハラ」(メキシコ)
「グラスゴーリバプール」「エジンバラ~ロンドン」(英国)「ムンバイーチェンナイ」
「ベンガルールーチェンナイ」(インド)の10路線。ハイパーループ・ワンによると
これらの路線が実現することで53の都市部、6000キロ以上、そして1億4800万人が
ハイパーループにより繋がる、という。

 今後ハイパーループは計画を提出した母団体と協力し、あらゆるリソースを提供して
路線実現に向けて動くことになる。ただしハイパーループ計画を持つのはこれら10地域
だけではない。ハイパーループ・ワンではグローバル・チャレンジに先立ちすでに
フィンランド、ドバイ、ロシア、ロサンゼルスで実際的な計画を進めてきた。
それに対する世界の反応から、自主的にハイパーループを導入したいと考える
自治体や地域を募集する考えに至った、という。

 ハイパーループ・ワンの経営陣にはXプライズ・ファンデーション
(ロケット、無人飛行機、ソーラーカーなど様々なテーマで賞金をかけての世界的な
コンペティションを開催する団体)のペーター・ディアマンディス氏が参画している。
そのためグローバル・チャレンジのような企画が立てやすい環境にあったことも大きい。

 今回のグローバル・チャレンジの最大の成果として、ハイパーループ・ワンと
コロラド州交通局(DOT)との正式提携が結ばれた点が挙げられる。コロラド州
デンバーはパナソニックと提携したスマートシティ計画、全米の都市としては初めての
「自動運転バスの公道走行許可」など、非常に先進的な政策をとっている。政府、
民間との協力もスムーズで、おそらくハイパーループが実現するとすれば米国では
コロラド路線が最初の物になる、と期待がかかる。

【株式会社ウェッジ】
 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10684
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