1まとめらいぶ2017/02/15(水) 17:22:46.53ID:CAP_USER.net
【弁護士ドットコム】
 https://www.bengo4.com/c_5/c_1629/n_5696/

会社に雇用されず、個人で仕事をする「フリーランス」の働き方が注目されている。
経済産業省は昨年11月、フリーランス人材の活用に向けた「雇用関係によらない
働き方研究会」を立ち上げた。インターネット上には、時間や場所にとらわれず、
仕事内容も自分次第の「自由さ」にあこがれる声が、あふれている。長時間労働で
有給休暇も消化できないような従来の「日本企業の働き方」への反発も追い風だ。
しかし、実態はそう甘くはない。昨年、DeNA運営のキュレーション(情報まとめ)
メディアが、デマや著作権法違反の疑われる記事を乱発して大炎上したが、その陰
にはネット上で集められたフリーの外部ライターが買い叩かれている構造があった。
「自由」という言葉に覆い隠された無責任な契約や「やりがい搾取」
に飲み込まれてしまうリスクとどう向き合えばいいのか。
(ライター・タキガワマイコ)

● 第二新卒の間で「フリーランス希望者」が続出

「フリーランスのウェブライターになりたいんです」
新卒で就職した会社を数年内に辞めた「第二新卒」の再就職支援を行う人材サービス
会社UZUZ(東京都新宿区)の就業相談では、企業への就職ではなく「フリー」で
働きたいとの願望を口走る若者が後を絶たないという。

「フリーランスで食べていこうと思えば土日も定時も関係ない。病気になっても
有休もなければ、ボーナスもない。そもそも会社なら、何もできない新人にも最初
から仕事をくれるんですよ」。同社専務の川畑翔太郎さんは「現実」を説いて、
求人を案内することにしている。

「会社勤めがイヤだからフリーランス…という安易な若者が多すぎる」と川畑さんは
感じている。「やっぱり会社員は最高だったんだ」。大手メディアを昨年辞めて、
フリーのライター職を選んだ都内在住の女性(38)は、請求書の発行や税金の手続き、
仕事を得るまでの打ち合わせや面接など「時給の発生しない業務」の多さに焦りを
感じている。

5歳と2歳の息子たちが病気の時にも在宅で仕事ができる・・・と思ったが、
はかどらなければ無給の時間が積みあがるだけ。交通費や住居費補助、
通信費など、各種手当てのない月々の手取りは、思ったよりぐっと少ない。
親世代の理解のなさにも気が滅入る。「フリーで働くって、それはいいけど、
いつ就職するの?」。電話越しの実母の心配そうな声にいら立った。

● 実態は「電通超え」
「法定労働時間で考えると月の『残業時間』は120時間以上。電通超えですかね」
フリーランスでライターやウェブ編集者として仕事をしている、
あおみゆうのさん(36)は、フリーランス14年目のベテランだ。
月収は波があるとはいえ、多いときで100万円超、少ないとき
でもその半分はある。しかし、その働きぶりは生半可ではない。
平日は12時間、土日でも6時間は仕事をするという。

昨年末に母親を亡くした時も、前後の日に仕事を詰めて何とか葬儀の時間を空けたが、
終わった足で仕事場へ向かった。「まる1日間、まったく仕事をしない日は1年で1週間
くらい」と話す。「稼ぐ額が半分でいいなら労働も半分でもいい。でも、私は子供たち
を育てなくてはならないから」。あおみさんは3人の子供のいるシングルマザーとして、
覚悟を決めているが「だれにでも勧められる働き方ではない」。

●「ノマドワーカーブームの罪は重い」
8年前からフリーランスで生計を立てているウェブディレクターの男性(34)は
「ノマドワーカーブームの罪は重い」と指摘する。特定の組織に所属せず、
場所に囚われない働き方を指す「ノマド(遊牧民)ワーカー」は、
東日本大震災後の2012年ごろに、もてはやされた。個人ブログを
収益化するなど、フリーランスであることが多く、スターバックス
コーヒーでアップルのノートパソコンを叩くスタイルもお馴染みとなった。

しかしウェブディレクターの男性は「ブームに乗って会社を辞めていたら、
新製品を買えずに、分厚いノートパソコンのままなのでは」と皮肉る。
自身はディレクター業務のほか、インターネットビジネスやライター
など複数の職業を組み合わせて働いている。

フリーランス

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