1まとめらいぶ2017/03/15(水) 21:39:12.13ID:CAP_USER.net
【Yahoo! ニュース】
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170315-00000009-nikkeisty-bus_all&p=3

 2011年3月11日に東日本大震災が発生してから6年が過ぎた。アイリスオーヤマの
大山健太郎社長は、マニュアルの通用しない有事のときこそリーダーシップが問われる、
という。被災地の復興は人材育成しかない、とみずから東北の起業家を育成する
「人材育成道場」を立ち上げ、社内外のリーダーの育成に力を入れる。

経営者人生50年を超える大山社長に、独自の人材育成論や
リーダーシップについて語ってもらった。

■ 災害はマニュアル通りに起きない
 東日本大震災から丸6年がたちました。震災後、東北の復興で
 リーダーシップを取ってきた大山社長が見た、リーダーが有事に
 やらなければならないこととは何でしょうか。

 「東日本大震災のような大惨事では、まずマニュアルが通用しません。
社長がいなくても、その場にいる人間が判断しなければなりません。電気は通らない、
携帯電話もパソコンも使えない。そのなかで津波に流されたり、地震で家や工場が
壊れたりする。マニュアル通りに起きるものは、災害とはいいません。マニュアルを
超えることがあって初めてどたばたするわけです。その場で判断のできる人間が、
全責任を取ってスピーディーに判断する、これこそリーダーシップです。そして、
その判断できる人がトップになるべきなのです」

 「震災後、BCPという言葉が広がりました。本来、BCPというのは、翻訳すると
ビジネスを継続するための計画を指します。しかし、日本ではなぜか、単なる災害対策
という意味に置き換わってしまった。火災訓練や、防災訓練の延長です。3月11日、
私も専務も仙台におらず、唯一常務がいただけでした。月曜日まで誰もいなかった
のです。それでもその間、ちゃんと会社が動いていました。そこにいる社員たちが
お互い助け合い、自分自身で判断して動いたからです。その臨機応変さが、
本当のBCPだと思います」

■ 灯油を無料配布、後に社長に
 「私の履歴書」(日本経済新聞)のなかで、宮城でホームセンターを運営する
アイリスオーヤマのグループ企業、ダイシンの気仙沼店の店長が暖房用の灯油1人
10リットルまで、無料で配ったエピソードがありました。

 「あの行動こそ、BCPですよ。雪が降り寒さでこごえている住民がいる。目の前に
灯油がたくさんある。お金も手元にない人ばかり。本部は電話もつながらず確認できない。
気仙沼店の店長は、クビになってもかまわないと顧客に灯油を配りました。困ったときは、
助けるんだと決めて。美談ですよね」

 「後日談があり、彼はダイシンの社長になりました。このエピソードが社長就任の理由
ではないけれど、そういった判断のできる人がトップになるべきなのです。今、気仙沼店は、
地域で一番の売り上げです。なぜなら、地域の人は、助けてもらったことを忘れていない
からです。どうせ買うなら助けてもらった店で買いたい、と思うでしょう」

  「気仙沼に限りませんが、電気がなければレジが動かず、支払いができなくなります。
お客さんもお金がない、釣り銭もなくて買えない。そこで、大学ノートに住所と名前、
いくらの商品を買いました、と書き留めてもらい、お金は後でいいからと手渡しました。
そんなのマニュアルにできないでしょう。しかし、そのお金は全額返ってきましたよ」

社長

【イメージ画像】
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