1まとめらいぶ2017/05/02(火) 21:20:20.50ID:CAP_USER9.net
男性の体で生まれ、女性として生きるトランスジェンダーの学生を、日本女子大が受け入
れるかどうかの検討を始めると3月、記事にしました。この記事を元に「日本国憲法」の
授業で議論したいと、鹿児島大学の渡辺弘准教授から連絡がありました。記事を書いた記
者2人が、授業に参加しました。議論の広場「フォーラム」ページはこちら

■女子大入学、拒否は違憲?
 授業に先立ち、1~4年生の受講者約140人にアンケートを配ってもらい、115人
から回答を得ました。結果はグラフの通りです。
 さらに、学生たちは数人ずつのグループに分かれ①女子大は入学を認めるべきか②認め
ない場合、憲法違反になるか、などについて話し合った上で、意見をまとめて提出しまし
た。
 学生たちは迷ったようです。
 「入学を認めるべきだ」という結論に達したのは26グループ中22あり、「入学を認
めないのは憲法違反である」としたのも18グループと多数派でしたが、①と②の答えが
一見矛盾する意見を書いたグループも8ありました。
 4月24日の授業で最初に発表したのは、水流(つる)薫平さん(19)たち6人のグ
ループでした。
 トランスジェンダーの学生が入学したいと主張しても、女子大の多くの学生は女子だけ
の環境で学びたいと思って来ている。「公共の福祉」の観点から、少数の人の人権を10
0%は保障できない――。水流さんたちはそう考え、「入学を認めるべきではない」と主
張。憲法13条では「国民は、個人として尊重される」が、幸福追求の権利が尊重される
のは「公共の福祉に反しない限り」としていることを根拠にあげました。
 その一方で、「大学が入学を認めないのは憲法違反だ」という結論に達したと言います。
「憲法26条が教育を受ける権利をうたっているから」だといいます。
 2年生の男子学生(19)が手を挙げました。「ある調査によると、LGBT(など性
的少数者)の人たちは全体の7%くらいいて、左利きの人とそれほど変わらない割合だと
いいます。それって少数と言えるんでしょうか」
 「なるほど。この教室にも10人くらいいてもおかしくないということだよね」と、渡
辺准教授。
 発表した濱田忠さん(19)は言いました。「自分たちも心を重視するのか、体を重視
するのか、議論しました。でも、心が女性かどうかはなかなかわかりづらい。体や戸籍は
わかりやすいので、その基準を優先すべきではないか、と」
 前方に座る女子学生(19)から声があがりました。「なんか戸籍だけでパンと判断し
ちゃうのは、法の下の平等に反している感じがする」
 渡辺准教授も問いかけました。
 「体が女だとはっきりしていると言ったけど、本当? 体が男女に判別しにくく半陰陽
の方もいる。心の男女もそう。体も心も男であっても愛する対象が男性の人もいれば、男
女どちらも愛する人もいるよね」
 「その組み合わせって、無限大」と、さきほど発言した女子学生。

【朝日新聞】
 http://www.asahi.com/sp/articles/ASK4W5D11K4WUPQJ00D.html

トランスジェンダー

【イメージ画像】
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