1まとめらいぶ2017/03/06(月) 22:30:10.19ID:CAP_USER.net
【日経ビジネスオンライン】
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030300120/030300002/




 圧倒的な情報の非対称性を利用した「おとり商法」が世の中に蔓延している。
特集の第1弾として、ネット上の一部で最近話題になっているサッカーくじ
「BIG」を取り上げる。

 2月15日、ツイッターにある画像がアップされ、大きな波紋を呼んだ。
つぶやきの主は2月12日、ネット上で5口分のBIGを購入。翌13日、新たに
10口分を購入したところ、この10口分のうち最初の5口分が、
前日に購入した5口分と完全に一致したのだ。

 BIGの当選確率は約480万分の1。それに対し、別々に購入した5口分が
完全に一致する確率は約25「溝」分の1だ。「溝(こう)」とは

兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)、杼(じょ)、穣(じょう)

の次の単位で、10の32乗を示す単位。25の後ろに0が32個並ぶ
天文学的な確率と言える。読みにくいのを承知の上で表示すると、

「2,500,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000分の1」

となる。

 ちなみに宇宙誕生の初期プロセスであるビッグバンが起こる確率は、
0が24個並ぶ約1杼分の1と言われており、理論上、宇宙誕生よりも
稀な現象が我が国ニッポンで起きたことになる。

世の中にはサッカーに詳しくない人もいる。それでもサッカーくじを気軽に
楽しみたいという人向けに、機械がランダムに選んだ毎節14試合分の組み
合わせを購入する。それがBIGだ。厳密に言うと、購入後に組み合わせが
決まるため、内容が気に入らないからといってキャンセルはできない。

では、なぜランダムに組み合わせを抽出しているはずのBIGで、
宇宙誕生よりも稀な現象が起きたのか。

BIGを運営する日本スポーツ振興センターに聞いてみた。

ツイッターで話題になっているくじは画像の加工とかではなく、
実際に発売されたもので間違いないのでしょうか。

 「はい。実際に発売されたものだということで間違いありません。事実関係を
確認しました」ランダム出現で別々に購入した5口分が完全に一致するのは到底
ありえない現象です。

 「かなり出るのが珍しいケースだとは認識しています。ですが、ランダムに
発現する仕組みでも14試合分の組み合わせが重複することはありえること。
ありえなくはない、可能性はゼロではないということです」理論上、
ビッグバンが起こるよりも低い現象です。何らかの不正やシステム
の不具合があったと考える方が自然ではないでしょうか。

 「システムにいつもと違う、変わった動きがあったわけではありません。それも
こちらで確認しました。外部からシステムに侵入した形跡、不正な操作の形跡も
見つかりませんでした。発番の仕組みを調整している中で
こうした出目になる可能性はあります」

システム不具合の可能性は検証しましたか。

 「開催回ごとに1と2と0の出現率に偏りがあるかどうかは常にチェックしています。
全体の中での偏りという意味ですが、今回も特段の問題は見つかりませんでした。
だから不具合はなかったと考えています」

現状のシステムを全く変えずに今後もくじの発行を続けるということですか。

 「はい、そのつもりです。システムを変える必要はないと考えています」

「日本ユニシスとアビームは取材を拒否
あくまで偶然起きた現象で、システムを変える必要はないと主張する日本スポーツ
振興センター。ただ、振興センターはBIGの運営元に過ぎない。

 そこで、2006年のBIG発売開始以降、実際にランダムにくじを選ぶシステムを
開発・運用してきた日本ユニシスにも取材を申し込んだ。システム担当者への
取材を依頼したが、結果は「NG」だった。

 日本ユニシス広報担当者から返ってきたのは「委託元である日本スポーツ
振興センターとの間に秘密保持契約があるため、こちらからはシステムに
ついては一切話せない」という回答だった。
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