オトナ : まとめらいぶ

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1まとめらいぶ2016/06/24(金) 17:32:40.65ID:CAP_USER.net
日経 トレンディネット







 スクール水着を大人が着る。そんな新しい市場がネット販売でじわじわと
広がっている。学校色と呼ばれる濃紺や黒でヒラヒラのスカートが付いた
ワンピース水着を、20~30代の女性が着るのだ。この新市場を創出した
のは、学校用水泳用品トップシェアのフットマーク。

その「足あとのロゴマーク」には読者も見覚えがあるかもしれない。

同社は「スクール水着自由化」の流れを背景に、ファッション水着のような
かわいさを盛り込んだ「かわいいスクール水着シリーズ」企画を3年前に
スタートさせた。そして今年4月、第4弾となる新作を発売したのだが、
同社の姿勢には、前3作とは大きく異なる点がある。

 それは販売のターゲットだ。大人の女性にターゲットを絞り、
「大人の女性のためのスクール水着」とうたう商品を、トライアルと位置付けながらも、
同シリーズで初めて打ち出したのだ。「“オトナも”着るスク水」から
「“オトナが”着るスク水」への挑戦が始まった。

いったいどういう戦略なのか?

「“オトナも”着るスク水」から「“オトナが”着るスク水」への挑戦
 フットマークの「かわいいスクール水着シリーズ」は、“これまでにない
スクール水着”の開発に注力する同社が、「学校色(濃紺・黒)なのに
かわいい」を目指す進取のシリーズ。本連載では、2013年発売の
第1弾から取材を重ねている。もともとはスクール水着本来の対象
である小学生~女子中高生をターゲットにした企画なのだが、
第2弾(2014年発売)のパンツ付きのころから徐々に大人の
女性の購入が目立ち、特に第3弾(2015年発売)で
大人の需要が拡大した。

 なぜ、大のオトナがスクール水着を着るのか? 
一体“スク水”着用のどこにメリットがあるのか? 

その疑問をぶつけ徹底的に探ったのが「オトナの女性がスクール水着を指名
買い、あえて“スク水”を選ぶ3つの理由」である。ぜひご覧いただきたい。

 それでも2015年までは、あくまで女子中高生がメインターゲット。
それにプラスして大学生やOLなどの“オトナも”着るスクール水着を
目指す、との位置付けだった。ところが今年の新作は違う。ターゲット
を大人の女性に絞った、という。

なぜ本来の主戦場である生徒マーケットを販売対象から外したのか?

本来の主戦場である生徒マーケットを販売対象から外した理由

 同社のネットショップ「水着で元気工房うきうき屋」の店長で、うきうき屋
オリジナル商品の企画に携わり、かわいい水着シリーズの商品企画も
コンセプトからデザイン画作成、生地選択まで中心的立場で関わる
三宅幸子さんは、「子どもを販売対象から外した理由」をいくつか挙げる。

 それは、2015年に発売した第3弾の売れ行きがジュニアサイズ(120~150cm)で
伸び悩む一方、大人の女性の購入シェアが増加している実感を持ったことがひとつ。
企画自体がマンネリ化し、突破口を探していたことに加え、20~30代の女性を
プールに呼び込める新しい水着を開発したいと、かねてより抱いていた思いも
重なった。これらの要素が「オトナのためのスク水」を
明瞭に意識する動機になったのだという。

「少々大きなテーマになりますが、若い女性が泳ぐことを目的にプールに行きたくなる
ような水着の開発を目指した狙いもあるんです」(三宅さん)。実は、水泳業界では
水泳愛好者人口の落ち込み改善が長年の課題として上がっている。プールを身近に
感じ、水泳好きを増やしたい。それには若い女性を呼び込み、活性化のきっかけに
したい。業界にはそんな思惑があるようだ。だから水泳目的に着る水着として、
フィットネス水着以外に、「オトナも着るスクール水着」という新しいジャンルを
フットマークが創出したことに業界では評価の声が上がっているのだという。
2まとめらいぶ2016/06/24(金) 17:32:51.70ID:CAP_USER.net
フィットネス水着というのは、一般にこんな形をしている。主に中高年が
プールで泳いだり水中ウォーキングをするのに着用率が高い。

肌を隠せる、温かいなど実用性がその基本的特徴だ。

若い女性をプールに呼び込む狙い、きっかけは「着たくなるかわいい水着」
 水泳好きを増やすなら、きっかけは「水着」だ。プールに行きたくなる、
あるいは行きやすい、着たくなる水着を開発し、若い女性をファッション的
に引きつける。「ランニングも20~30代女子が火付け役となって市場
全体の活性化につながりましたよね」(三宅さん)。

そう、あれはランスカ(ランニングスカート)がブームに一役買った。
走るのにスカートを着けるのは見た目に「かわいい」のがその理由で、
機能面の向上というわけではないが、ヤル気を向上させた。若い女性が
ランスカをきっかけにランニングブームを起こしたように、今度は「水着」を
きっかけに水泳ブームが起きないかと、業界は盛り上がりを期待するのである。

 アクティビティーに興味をもつきっかけに「見た目」を挙げる人は少なくない。
例えば、女の子がフィギュアスケートを習い始めるきっかけで多いのは
「華麗な衣装を着て滑りたいから」だという(関連記事「着てる?着てない?
“肌色”が気になるフィギュアスケート衣装【1】」)。

また、2009年ごろから増殖した山ガールも「ファッションが入り口」となってアウトドア
市場をけん引した。「山スカート」をはいて化粧もばっちりキメて山に登ったり、
キャンプするアウトドア女子が登山系ファッション商戦を活気づけたのも
好例だろう(関連記事「スカートで山に登るワケ? 
ファッションでアウトドアにハマる女子【1】」)。

 話を元に戻すと、スポーツクラブや公共のプールへ若い女性を呼び込むには
どうすればよいのか。三宅さんはこう考えた。「大人の場合、水着を着る抵抗感を
減らすために洋服のようなデザインで着やすくするのは必須。そして、海で遊ぶ
ときの水着と、プールで泳ぐための水着を兼用できたら
“お得感”があるのではないか」と。

 というのは、女性は海やレジャープール(としまえんや箱根小涌園ユネッサンなど)で
遊ぶときはビキニやタンキニなどレジャー用の水着を着け、スポーツクラブなどの
プールで泳ぐときはフィットネス水着を着るのが一般的だ。しかし年に数回、
海やプールに行くためだけに両方の用途の水着を購入するのはコストが
かかりすぎる。といって海で遊ぶのにフィットネス水着、プールで泳ぐのに
ビキニを着けるのは違和感がある。

 「ならば、遊び用と泳ぎ用を兼用できる水着はないかと考えたとき、スクール
水着が思い浮かびました」。なるほど! ビキニでもフィットネス水着でもない、
第3のポジションに立ち、しかも水着着用が必要な用途をコレ1枚で済ませられる。

それが“オトナのスクール水着”というわけだ。

 こうして今年4月に発売したのが、かわいいスクール水着シリーズの第4弾。
こちらです。新規の女性客を獲得、しかも“通常サイズ”の需要が多い。

 新作の売れ行きは、出足がかなり好調とのこと。リピート客はほぼ皆無で、
新規の女性客を獲得しているという。興味深いことに、サイズの需要にも変化が
みられる。大人の女性にとってのスクール水着は、これまでは体形を隠したい
という理由から、3L~6Lまでの規格外を含む“大きなサイズ”が買われる
傾向が強かった。「オトナの女性がスクール水着を指名買い、あえて
“スク水”を選ぶ3つの理由」で考察したように、スクール水着の特性
である地味なカラーと、その“盤石のサイズ展開”が、露出に控えめな
さまざまな体形をした女性たちのニーズに合致したためだ。

 しかし今年の新作は、いわゆる通常サイズの購入率が、発売後1カ月で
68%にも上るという。標準体形の女性がスクール水着に興味を示している。

そしてこの新作、デザインは

「韓国の女性アイドルの衣装」

を参考にしたというのだ!
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