1:まとめらいぶ:2016/02/01(月) 20:41:02.08ID:CAP_USER.net
アニメ主題歌限定のカラオケバー、
通称「アニソンバー」が仙台の夜を熱く盛り上げている。
週末には東北各地からアニメファンが押し寄せるほどだ。
客の年齢層も20~60代と幅広く、女性の来店も多い。
ブームをけん引する2店舗に潜入してみた。
◎ ファン「本当の自分出せる場」
「この場に集いし者はすでに仲間である!」。
居酒屋がひしめく雑居ビルの一角。張り出された珍妙なメッセージが目を引く。
恐る恐る扉を開けた。
あふれんばかりのアニメキャラクターのポスターやフィギュアが「ようこそ!」。
仙台市青葉区国分町の「アニソン酒場」は、
2011年9月に開店した東北初のアニソンバーだ。
週末には20~30代を中心に1日平均50人が来店する。
常連の3割は女性客だという。
この日の1曲目は1973年に放送された石ノ森章太郎原作の特撮ヒーロー
「人造人間キカイダー01(ゼロワン)」の主題歌。
南相馬市から毎月通っている警備会社勤務の男性(33)は「古い曲を歌いに
年配の方も大勢来る。アニメとお酒の力を借り、世代を
超えてすぐに意気投合できる」とノリノリだ。
午後10時を回ると9席あるカウンターは満席になった。
仕事帰りに訪れた若林区の会社員男性(37)は「年を重ねるにつれ、アニメ好きを
公言しづらくなった。ここでは、会社にいる時と違う
本当の自分をさらけ出せる」と目を輝かせる。
常連客の多くは家族や同僚にアニメ好きだと明かしていない「隠れオタク」。
女性店員(26)は「店内では本名を使わずにハンドルネーム(あだ名)で呼び合う。
職場での自分を忘れられる実家のような場所になっている」と説明する。
平日にもかかわらず、午前0時近くになっても客足が途絶えることはなかった。
一方、2012年9月開店の「アニソンバー・クオーター」(青葉区中央)の売りは、
200種類以上あるドリンクメニューだ。
本格的バーとしての人気も高い。
代表の今村義和さん(34)は「アニメに詳しくない方も、
お酒目当てで立ち寄ってくれる。
通っているうちにアニメの魅力にはまった方もたくさんいる」と話す。
オープンから3年以上たったいまも新規顧客が増え続けているという。
アニソン酒場店長の本郷修司さん(42)は
「アニメファンの潜在顧客はまだまだいるはず。
アニソンバーを伊達政宗や牛タンと並ぶ仙台の新たな売りにしたい」と夢を描く。
[アニソンバー]アニメソングを中心にテレビゲームや特撮の主題歌も選曲できる。
アニメキャラクターのコスプレ用衣装を貸し出す店もある。
料金は席代に加え、飲み放題、歌い放題で1時間ごとに設定されるのが一般的。
【河北新報】