1まとめらいぶ2017/03/21(火) 14:57:11.95ID:CAP_USER.net
【日経ビジネスオンライン】
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/031600243/

川西:実は私が「結構もたれかかるタイプ」なんです(笑)。電車で移動する時に座って
しまうと段々眠くなり、時には、右へ左へゆらゆらと、「起き上がりコボシ」のようにな
ってしまい、隣の人に押し返されることもしばしばです。もたれないようにしてはいるの
ですが。気が付くと目的地、ということもよくあります

どうなんでしょう。「電車で中ほどまで進まない人」については、「“脳の回路”にある種
の欠陥があり、気を利かせる力が低い」などの仮説が並び、「そういう人は厳しい企業社
会で生き残るのは難しい」との読後感を読者に残しました。同様に、電車で異常にもたれ
かかる人も、「体力・精神面で、企業戦争を生き抜くためのたくましさがない人材」のよ
うな気がするんですが。ご本人を目の前にしてなんですが。

川西:私は必ずしもそうは思いません。むしろ電車の中で色々考え事をしながら起きてい
る人より、厳しい企業社会に適応し、新しい発想やアイディアが出やすい人ではないかと
考えています。

えええ。公衆の面前で前後不覚に陥るのに?

川西:まず、なぜ電車で座ると横の人にもたれかかるほど寝てしまう人がいるのか、脳の
メカニズムの観点から説明します。生きている人間の体の中には、細胞活動に伴う微弱電
流が流れています。脳細胞の電気的活動を記録したのが脳波です。

波の形になっていますよね。
川西:そうです。極めて簡単に言うと、脳波は起きている時は早く、眠る時は遅くなりま
す。起きている時はベータ波と呼ばれる波が主流で、1秒間に13回以上振動します(13Hz
以上)。目を閉じるとアルファ波(8~13Hz)、眠るとシータ波(4~8Hz)が現れ、深い
睡眠に入るとデルタ波(4Hz以下)が強く見られるようになります。

なるほど。寝ると脳波は遅くなる、と。
川西:一方で、人間の脳は「同調作用」というものがあります。
えーと「ガタンゴトン、ガタンゴトン…」と、割合ゆっくりしたリズムだから2回?起きて
いる時の脳波は13回だったから、

電車の揺れに同調するとなると脳波も13Hzからぐぅっと下がってくる?

川西:そうです。健康な人は電車で座り、目をつぶると、脳波はベータ波からアルファ波、
シータ波に切り替わり、どんどん眠くなる。電車で横の人にもたれかかるほど寝てしまう人
は、その下のデルタ波が現れているはずです。シータ波が出て以降の状態を「ノンレム睡眠
」と言って、人体の25%のエネルギーを使う脳を休息させる最大のチャンスとなります。
そこまで深い睡眠状態に入っているからこそ、「隣の人に異常にもたれかかってくる人」は、
ちょっとくらい肩で小突いても、すぐに再びもたれてくるんですね。

川西:本当に深い睡眠状態に入ると、小突いたぐらいでは起きませんから。飛行機や新幹線
など長時間移動ならともかく、自分は在来線で座ってもとてもそんな状態になりませんが。

意外!もたれかかってくる人は“できる人材”
川西:それは脳と体がアンバランスだからだと思います。過剰労働で脳は凄く疲れているけ
ど運動不足で体は疲れていない。あるいは「ああでもない、こうでもない」と様々な心配事
を考えイライラしていても、脳波はシータ波まで下がりません。

「キャンペーンの割にはアマゾンの予約が伸びない。売れない本を作った人間の末路はどん
な破滅が待ち受けているのか」などと考えていてはダメ、と。

川西:重要なのは、先ほどお話しした通り、たとえ短時間でもノンレム睡眠を取れれば、疲
れた脳が少なからず回復することです。つまり、電車の移動時間などで小まめにノンレム睡
眠を確保できる人は、常に仕事にリフレッシュした脳で臨める可能性が高い。

ということは、電車でもたれかかる人の末路は、企業社会で落ちこぼれるどころか…。

川西:次々に成果を上げる「出来る人材」になる素養がある、と言えるかもしれません。

これは意外…。精神力、体幹共に弱い「だらしない人」かと思っていました…。

川西:むしろ逆でしょう。電車でぐっすり眠れる人は、しっかり仕事もやりつつ、普段から
体を動かし前向きな人生を送っている人である可能性が高いと思います。青年期から文武両
道を実践し、自分に厳しく技術や知識、気力を磨いてきた人のような気がします。

電車内

【イメージ画像】
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