1まとめらいぶ2016/09/27(火) 12:19:23.41ID:CAP_USER.net
滋賀県近江八幡市鷹飼町の平和堂近江八幡店に、かつて「日本一」とうたわれた
巨大な鉄道模型がある。中央に琵琶湖を配し滋賀県を模したレイアウトに国鉄
時代の懐かしい車両が並ぶ姿は広く愛されてきた。同店は10月16日の閉店
が決まっていて、幼少の頃から親しんだ買い物客が別れを惜しんでいる。

同店は1972年にオープンし、同社内で売り上げ首位の時期もあった主力
店舗だった。近隣へのダイエー出店を受けて87年に新装開店した際、当時
の夏原平次郎社長の発案で鉄道模型「交通パノラマ館」が
5階のレストラン街(当時)に設置された。

115平方メートルに総延長約400メートルの線路が走り、
案内板には「日本一のスケール」と記されている。
「HOゲージ」という一般的な鉄道模型より一回り大きい規格で、
0系新幹線やブルートレインなど懐かしい車両約200両が並び、
一部は有料で動かすことができた。近江八幡駅や米原駅など
県内の主要な駅のほか、びわ湖タワー展望台も見える。

制作したカツミ模型(東京都目黒区)によると、スーパーからの注文は珍しく、
設置当時は琵琶湖の部分に本物の水を張る斬新な構造だった。

鉄道ライターの辻良樹さん(49)=東近江市佐野町=は
「当時は京都や大阪にもこんな豪華なものはなく、近江八幡が都会になった
ように感じた。採算を考えたらとてもつくれないはずで、
景気の良かった時代の象徴ではないか」と話す。

別れを惜しみ、家族で見物に訪れていた野洲市冨波乙の会社員松岡紘司さん(37)は
「子どもの頃は電車でこの店に買い物に来て、鉄道模型を見るのが一大イベントだった」
と振り返り「なんとか模型だけでも残してもらいたい」と願う。

平和堂によると、店舗は解体され跡地にはマンションが建つ予定で、
鉄道模型は売却を検討している。

写真:琵琶湖を中央に配し、滋賀県を模した
    鉄道模型のジオラマ。手前に見えるのは近江八幡駅



写真:かつて滋賀県内で見られた車両を中心に、国鉄時代の車両が並ぶ



【京都新聞】
 http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160927000021
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