1まとめらいぶ2016/04/02(土) 19:24:48.84ID:CAP_USER.net
j cast news

「値上げはぜんぜん考えぬ」
往年のフォークシンガー・高田渡さんの歌とともに大写しに
なるのは、苦渋の面持ちでレンズを見据える、スーツ姿の男性だ。

アイスキャンディー「ガリガリ君」で知られる
赤城乳業(埼玉県深谷市)代表取締役会長、
井上秀樹さんである。

カメラはゆっくりと引いていく。そこには井上さんを先頭に、
赤城乳業の社員たち100人超が並んでいる。

その表情は一様に深刻だ。

やがて、「25年間踏んばりましたが、」のテロップが、その姿に重なる。

「値上げにふみきろう」という歌声に合わせ、
社員たちがいっせいに、深々と頭を下げた。

25年ぶり10円値上げの日にオンエア

2016年4月1日公開されたこのCMは、この日の出荷分から「ガリガリ君」が、
これまでの「1本60円」から、70円」(いずれも希望小売価格、税抜)へと
値上げすることを受けて制作されたものだ。

1991年以来25年ぶりとあって、値上げは3月の発表時、大きな話題を呼んだ。

といっても、その反応は、

「いや~このご時世で100円以下で頑張ってきた赤城さんはえらいですよ。
味も開発努力が見られますし、キャラクターも面白いですよね。
苦渋の決断だったと思いますが、このくらいならファンは離れていきませんよ。
今年の新しい味に期待しております」

「赤城乳業さん今後も頑張ってください」
(いずれも、J-CASTニュース記事のコメント欄より)

など、これまでの企業努力を称賛し、応援するものが多数を占めた。

今回のCMについて赤城乳業は、こうした反響に応え、
「赤城乳業の気持ちを真っ直ぐに表現」したものだとしている。

テレビでは4月1日・2日の2日間オンエアされ、またYouTubeでも公開、
その再生回数は2日14時時点で10万回を超える。

また、日本経済新聞の1日付朝刊にも、同内容の全面広告が掲載された。

バックに流れるのは高田渡45年前のフォークソング『値上げ』

値上げというネガティブな話題は、企業としてはできるだけ静かに済ませたいところだ。

しかし、それを、あえてテレビ・新聞を使って告知し、
また社員一同が深々と頭を下げる、という形を取ったことに、
ツイッターなどでは今回も、好意的な声が目立つ。

「ここまでされると、逆に『今まで頑張ったね』と応援したくなる」

「新聞の広告でこんなに心を打たれたのは初めてかも。
歌詞と写真から伝わる誠意にぐっときた。むしろ今まで60円で
販売してくれてありがとうございます。今年の夏もガリガリ君買います」

「ガリガリ君のCM見て、25年間ありがとう
って気持ちになった。これからも頑張って貰わねば」

なお使用されている楽曲『値上げ』は、高田渡さんが1971年に発表したもので、
値上げを否定する歌詞が、次第にトーンダウンして、最終的には
値上げに踏み切ってしまう、というアイロニカルな内容だ。



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