1まとめらいぶ2015/07/15(水) 15:38:57.76ID:???.net

Business Journal

吉野家ホールディングス(HD)が7月9日に発表した
2015年3~5月期の連結決算は、営業利益が前年同期比
58.9%減の3億6300万円、最終利益が54.5%減の2億5300万円と
大幅減益となった。主力の牛丼チェーン、吉野家の売上高は
228億400万円で1.8%減、昨年12月に牛丼の価格を80円上げて
380円とするなど、全体の約65%に相当するメニューを30~120円
値上げしたことが客数減となって表れたほか、惣菜事業を
分割して店舗数が減少したことなどが主な要因という。

 値上げした当初、河村泰貴社長は「個人的には、
(牛丼並盛で)500円以上の価値があるものを提供しているという
自負はある」と語り、さらに人件費・水道光熱費・店の賃料など
コストの上昇で値上げがやむを得ない状況にあると
消費者に理解を求めていた。

 しかし、利用者からは「380円ならば選択肢はほかにもある」
「松屋に行くことにする」などの声が多く上がっており、ライバル店や
他のファストフードに客が流れているとみられている。

 その一方、吉野家HD全体でみると、
株価は昨年10月以降なだらかな上昇基調にある。
それは、06年に連結子会社化したはなまるが展開する、
はなまるうどんが好調なことが大きな要因だ。

うどん戦国時代に突入か
 うどん業界で2強とされている丸亀製麺(トリドール)と
はなまるうどんだが、店舗数を比べてみると丸亀製麺は国内に
約780店舗で、はなまるうどんは約330店舗と大きく差が開いている。
はなまるうどんは00年に丸亀製麺よりも先んじて事業を展開したが、
讃岐うどんブームの終息とともに業績が低迷し、吉野家HD
(当時は吉野家ディー・アンド・シー)に吸収された。

 他方、丸亀製麺は急速に勢力を拡大し、
09年にはなまるうどんの店舗数を追い抜いてからも年間100店舗を
超える出店攻勢を続け、独走態勢を築いてきた。ところが、その丸亀
製麺の勢いに昨年から陰りが見え始めた。出店ペースが落ち、
14年3月期決算は売上高783億1800万円(前年同期比10.5%増)、
営業利益50億1400万円(28.8%減)、経常利益49億2400万円(28.7%減)、
当期利益8億4900万円(73.9%減)となった。要因としては、出店が
速すぎて人材育成が追いつかず、またカニバリズム
(チェーン店同士で客を共食いすること)が起き、
さらにライバルが増えていることが挙げられる。
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